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こんなときどうする? What would you do at such time?

夜鳴きや徘徊している、認知症かもしれない

:現在動物たちは、人と同じく高齢化社会といわれています。それに伴い、動物の「認知症」も増えており、
「8歳以上の犬の20%は認知症の可能性がある」と考えられています。
私たちはこれを、認知機能低下症(CDS:Cognitive Dysfunction Syndrome)と呼んでいます。

CDSの主な症状は
・昼に寝てばかりで、夜眠らない
・夜鳴きしてしまう
・無目的に徘徊する
・今までしなかったのに、粗相をするようになってしまった
・攻撃的になった
・声かけに反応しにくくなった
というのが代表的なところではないでしょうか。

 しかし海外では、「飼い主がCDSの症状を訴えているのに、獣医師がCDSと診断するのはわずか1.9%」といわれ、一般的にも老化による変化との区別が難しく、獣医師がCDSを見逃しがちで、飼い主様と悩みや苦労を共有しにくく、非常に困っている方が多い傾向があります。

 残念ながら現在の獣医療ではCDSを発症した動物を治す治療法はありません。
それでも症状を予防したり、やわらげたりすることで飼い主様と動物の幸福な関係性を維持することが私たちの目的です。

 ここではその予防法、対処法についてご説明します。

■いつから予防を開始すべきか
 症状が明らかになる前から脳内の酸化ストレスの増加や神経細胞への傷害は始まっていると予想されています。そのため完治させることができない現状では、シニア期(8~9歳)に入ったら行動学的・栄養学的アプローチに加え、生活環境の整備をすることが推奨されています

■具体的な予防・対処方法
1)身体的運動
 無理のない範囲で追いかけっこやマッサージなどをして、脳への血流を良くさせましょう。

2)積極的にコミュニケーションをとる
 昼間寝ている動物をそっとしておく方が良い、とお考えの飼い主様は多いかと思いますが、あえて名前を呼んで起こし、動物が疲れない程度におもちゃを使った遊びやご褒美を使ったトレーニングをすることで、夜の睡眠時間を増やすことも期待できます。
※ねこちゃんの場合は、一人になりたい時間を尊重してあげた方が良い場合もあります。

3)新しいことにチャレンジする
 高齢になると新しいトレーニングをすることができないとお考えの飼い主様は多いかと思います。しかし、子犬に比べて覚える速度は遅いかもしれませんが、新しいことを全く覚えられないことはない、という研究報告もあります。フードやおやつを入れた知育トイや、おもちゃを取ってくるゲームなどをして、脳に刺激を与えましょう。

4)食事・栄養管理
 認知機能の低下は神経細胞の傷害により引き起こされますので、神経細胞を保護する栄養を積極的に補給することで、発症予防および症状の低下が期待できます。具体的には、

・抗酸化成分(ビタミンA・C・E、セレニウム、L-カルニチンなど)
・必須脂肪酸(EPA・DHA)

などを含んだフードやサプリメントを選びましょう。

■それでもだめなら。。。
 完全に症状をなくす治療法はないため、症状を緩和させる目的でおくすりを飲ませることがあります。抗不安剤や抗うつ作用を持ったおくすりを飲むと、症状が改善することが多いです。

 私たちの願いは動物とそのご家族がCDSの症状に悩まされずに天寿を全うされることです。CDSは進行してから治療を開始しても効果が低いため、より早期から行動や環境の整備を行うことが重要です。それでもだめなら、当院にはその症状を和らげることが期待できるくすりがあります。

 ご家族だけでかかえこまずに、お困りの方は是非一度ご相談ください。

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